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2018.12.10最新情報

ツーバイフォーでホテルを建てる~長岡京ホテル(仮称)~

5階建てのホテルの躯体、と聞けば、『コンクリート』や『鉄骨』などの

無機素材を思い浮かべる方が大半だと思われます。

そんな中、本日ご紹介するのは・・

 

 

こちらの建築中の建物。

当社がいつもお世話になっております、株式会社リヴ様 設計による

阪急 長岡天神駅前に建築中の、5階建てのホテルです。

 

 

実はこのホテル、1~2階は鉄筋コンクリート造、

3~5階+ペントハウスはツーバイフォー工法(おもに2×6材を使用)です。

弊社は、ツーバイフォー部分の構造図作成で、お手伝いさせていただきました。

 

では、株式会社リヴ様のパンフレットのお力を借りながら、物件のご紹介を・・。

『そんな大きな建物、木でも大丈夫なの?』。

はい、大丈夫なんです。

実は、日本は、千年以上培った木造建築の文化。

ツーバイフォーと在来軸組、という工法の違いはありますが、

同じ京都には、東寺の五重塔(55m)があり、

足を延ばせば奈良の大仏殿(49m)も。

清水寺、法隆寺、日光東照宮・・ちょっと想像するだけで、

長い歴史を生き抜いた、個性豊かな名建築の名を、いくつか思い浮かべることができるかもしれません。

 

 

 

 

 

現代では、技術の進歩により、強度を保つ様々な金物や、構造材が使えます。

見慣れない角度のつなぎ目でも、長いスパンを飛ばすことも・・特殊な金物や、大断面の構造材で対応可能。

 

 

 

上の写真は5階、下の写真は3階の、上下がほぼ同じ位置から撮った写真です。

ちょっとわかりにくいですが・・

3階のフロアは5階に比べて構造材が太かったり、本数が多かったり、金物が追加されていたり。

そのあたりを踏まえて、プランをきちんと考えねばなりません。

 

 

エレベーターまわりには、鉄骨のやぐら。

必要に応じて、木以外の材料の力も借りながら、お互いの長所を生かします。

 

 

「山」「京都」の書き込み・・なんて風情のある指示書き・・(材料の向きを示した注記のようです)

木材は、京都杉。

株式会社リヴ様の取り組みの一つが、京都府内産の木材をおすすめすること。

京都の山林保全のお役にたちたい、という気持ちの表れだそうです。

 

 

大型建築にて、ツーバイフォー工法を採用するメリットは

*環境にやさしい(木材は地産地消可能、リサイクルがしやすい、解体しやすい、CO2削減に役立つ、など)

*国が木造資源の活用をすすめている(税制上の有利さ、構造・耐火などの法規の追加・緩和の流れ)

*建築時のコストが削減できる(R、RC造の建物と比べて、5~35%安く見込める)

*技術の進歩が続いている(耐火仕様の多様化・簡易化、法律の整備、防音性能の強化、金物や材料の進化など)

特に、5階建て前後や、1000㎡くらいまでの建物で、その恩恵を受けやすいようです。

 

築50年以上の市街地で、建て替えを検討されているビルオーナー様。

環境にやさしい社屋ビルを建てようとお考えの会社様。

5階前後や1000㎡くらいの規模の商業施設やホテル、福祉施設等をお考えの会社様。

是非一度、木造ツーバイフォーをご検討ください。