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2013.04.11最新情報

N様邸

今回は、先日工事が完了したN様邸の紹介をします。
もう少し先に設計事例にも追加しますので、補足として読んでくださいね。

施主のN様は、学習塾を経営され、たいへん博識でいらっしゃいます。
この家は、そんなN様が長年あたためられてきたアイデアを形にしたものです!
具体的にいうと、最も美しいといわれる比=黄金比(近似値は1:1.618)
に基づいて設計されています。
まずは、これを見てください↓


施主様が建物の計画の際に検討されたメモで、数式がいっぱい・・・さすが先生です!
弊社の設計担当が、これに基づき設計しました。
建物の長辺と短辺の長さもこの考え方に基づいて決まっています。
特に目を引くのが、斜めに設置された壁です。

主に50度と70度が基準になっています。
フローリングも斜めに貼られています。

実際にお家に行ってみると、斜めの壁に違和感はありません。
90度に直角に曲がるよりも、動きがスムーズになり導線がよいのです。
しかも、対角線に視線がぬけるので、間仕切りのない広い空間が一層広く感じられます。

この家の見せ場はなんといっても階段です!
ゆったりとした幅で斜めに配置されていて、上り下りがしやすいです。
スリット柱はツーバイフォー材を床色に合わせて塗装したものです。
柱の配置角度も、施主様自らご指定いただきました。

2階ホールは勾配天井ですが、これにも施主様のこだわりが・・・
ホールの幅と勾配天井の高さが黄金比です!
ちなみに、1階居室の幅と天井高も黄金比です。

設計する上では、コストや使い勝手にとらわれて、ついつい無難な家に
なってしまうことが多いのですが・・・
N様邸は、そういった固定観念をくつがえす自由な発想で作られていて
のびのびとした居心地のいい空間になっていました。
黄金比をはじめ、とても勉強になりました。
ありがとうございました!